MUKU-DATA  舟板  真ん中は舟の舳先部材   SOLD OUT 2019 5/20 (和食店舗部材として)

昨年12月に、弊社にあった舟板3枚が旅立ち、
もう出会えないかもな・・と思って少し寂しい感じもしたが、
旅立った先は代官山で古着を数店舗展開するお店、そこが大阪店を出すとの事で
どうやらそこに舟板が3枚使われたようです。
現代版数寄屋って感じでしょうか。。。
茶室、伝統的数寄屋建築ではないにしろ、
形を変え今の内装に合わせてこういった部材が使われているということは
喜ばしい事でありがたい事です。
侘び寂びの日本的な精神性は忘れられずに
日本人の心のどこかで残っているのでしょう。
まさに現代版の数寄屋としてこの件は捉えています。
その前後にかなりあちこちと使い古された舟板を探したのですが、
やはり探すと出てこない。
探し疲れて少し探すのを止めた頃、銘木屋を通じて
滋賀に琵琶湖の舟板があるがどうする?と写真が。。。
お互いに単価の折り合いをつけて、新たに入手したものです。
送られてきた写真
(滋賀の某数寄屋部材屋の倉庫前、看板があるから出何処が分かってしまうが
ここに長く眠っていたようです。因みにもうここに舟板はありません)
春先に舟板が届き、相当汚れていましたので、
先日連休の時にデッキブラシで水洗いしました。
舟板の扱いはまだ慣れていませんので(これで5枚目)
この汚れをどこまで落としていいのやら・・
(盆栽の棚の下に保管された時代掛かった古い鉢を親方が不在の際に
丁稚が親切心から全てキレイに洗い、帰宅した親方が目を回したって
いう話など思い出しながら)
6割程度の感じで表面の汚れを落としました。
墨で書かれた「仲一」という文字が見えます。
舟釘でハギ合わされた板と板の隙間には、杉皮?桧の皮?が
水の侵入を防ぐ為に埋め込まれてあります。
舟釘の打つため彫られた穴の埋め木はほとんど取れてありません。
舟板の材種は、杉にも見えますし、松にも見える、桧かもしれず、
材種の判別が今のところ定まりません。
水洗い後、庇の下で乾燥
翌日、強風予報でしたので
倉庫の中に仕舞いました。
(倒れたら割れてしまうでしょう)
舟板のサイズを取りましたので
ご案内いたします。
舟板(2枚ハギ)
サイズ:2800×260+3800×160 2枚ハギ合わされ巾420mm t40mm
舟釘は錆びて外れて繋がっているのは下付近、
2枚が外れそうな状態です。
舟板(3枚ハギ)
サイズ:L3100mm 巾510mm 厚40mm
数寄屋建築の材としてはもちろん、
バッチリと納まる場所があれば、その効果は大といえる部材かと思います。
追記:5/15
さっそく、木材倉庫内に舟板を置いてみました。
いい脚がなかったので、盆栽の棚を置く為に作った鉄に錆止め塗りっ放しのままの
今は使っていない脚を利用
何故に一升瓶?
知人が置いていったのでそのまま写真を撮ったが、
草花など活けたらいい感じになりそう。
陶磁器も生け花もやっていないので、よくわかりませんが。。
念の為、この舟板、ここで使うためではなく
木材倉庫にある材木全ては売り物です。

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